さらさらとふわふわ

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さらさらとふわふわ

 また寝坊してる。  ほら、起きないと。  今日は遅刻出来ないって昨日言ってたじゃない。  眠い目こすって夕べちゃんとお風呂入ったのに。 『眠いぃ……寒いよぉ起きたくないぃ』  ほーら、早く。もたもたさんは支度もモタモタなんだから。 『私の代わりに行ってきて……』  もう! はーやーく!! 『びゃっ冷たいっ』  必殺、ひんやりお鼻アタック!! 『わかった、降参! 起きますおきまーす……』  はい、宜し……うわぁー!? 『あったかぁい……ふわふわぁモフモフ……モフモフ……』  ぎゃーん! ちょっとぉ何するの!!  んもーうやめてよぉっ僕は君と違って早くに起きてこうして身支度しっかり整えたのに…… うわぁー! ごわごわわさわさになっちゃったじゃないか!  やめてよアターックてやぁー!! 『あだだだ、ごめ、ごめんって! ふわもふが魅力的過ぎて……』  んもぅ、そんな事知ってるよ!  さっさとし・た・く!! 『さぁてー支度しなきゃ』  やっとこ布団をはがして出てきた。  そうそう、顔を洗ってきちんとね。  櫛を手に持ってするするすればほら、君だってそんなに素敵なサラサラなんだから。  君のサラサラの髪、僕は結構好きだよ。  行ってらっしゃい、今日も頑張れ  君の為に、またモフモフふわふわの極上に仕上げといてあげるから。  
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