ひえひえ

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ひえひえ

 うぅ、寒い。 なんだい今日は、なんて寒い日。 あれ、あれれ? どこにいったの? 一緒に寝ていた布団はもう冷えている お日様も昇りかけの朝早く。 今日はお休みだっていっていたのにおかしいな。 君の側は安心の匂い 君の側は温かい匂い 君の側は大好きの匂い カチャカチャ、パタン 『あれ、起きちゃったの? ご飯買いそびれてコンビニ行ってきたんだよ。おはよ』 お鼻にぴとり、フンフン 本当だ、お外の匂い。 ちょっぴり冷たい空気の冷え冷えの匂い 『お腹すいたの? 今準備するからね』 ちょっと、君とおんなじ食いしん坊にしないでよね。 見事な毛並みの下はスマートなんだから。 ご飯忘れるなんて、もう。うっかりさんなんだから。 でも許す、この匂いはちょっぴりお高い美味しいのでしょ。 『ありゃ、食べないの……? おかしいなぁ、嫌いだったかな……』 ちがうちがう。 一緒に食べるの。 さぁ、早く君の朝ご飯の支度して。 寝坊助な君が僕の為に早起きなんて笑っちゃう ふふふ ありがとう 冷え冷えの朝、君とならぬくぬく温かい
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