あの子がいなくなった

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「ただいま」 楽しそうな顔のあの子が目の前に突然現れた。 僕はその顔を見て、一気に血の気が引く。 「人間って美味しいね」 ろうそくの灯りがあの子を妖しく照らす。 どす黒く染まった口元が綺麗な弧を描いた。
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