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イジメ問題
小6の時、引っ越し先でイジメにあいました。
いや、ハブられるとかは過去にもあり、どうせ一年の付き合いだと、その程度ではなんとも思わない捻くれたガキでしたので、イジメられる要素は盛りだくさんではありましたが。
ただ、小6のときはもうちょっとバイオレンスで、背後からから蹴られたり、階段で押されたり、結構直接的な暴力を受けまして。ただただ主犯格の彼女の行動に困惑してました。
ある日ひどく顔をぶたれ、さすがに先生に相談したところ、女教師さんは修羅の国の出身だったようで、
「殴られたなら、殴り返しなさい。
人は強くならならなきゃいけないの」
と、信じられないお言葉をいただきました。
あー、こいつ元凶だわ。先生って、たまに恐ろしく常識を逸脱した人がいます。
たまらず親に相談したら、これには親も激怒しまして、学校交えて大ごとになりそうでした。女教師を凶弾すると鼻息を荒くします。その前に、顔を殴られた娘を心配して欲しいです。鼻血出たんだけど、そこは「ふーん」で通す母。コテの部分はいつも青あざがあるにしても、顔面を怪我するなんてそうそうないのですが。
話を聞いていた姉が、後でこっそり助言をくれました。
「殴り返せとお墨付きをもらったんだから、殴り返せばいいじゃん。勝てないの?」
いや、たぶん勝てるけど…。そもそも、痛みに耐性つき過ぎて、全く痛くないんですよね。でも、暴力はちょっと。素行が悪いと、昇級試験受けさせないルールがありまして、それだけが楽しみだった私には、どうしても耐えられず。
私、幼少の頃から、棒を振り回す競技にぞっこんでありました。
担任や両親の塩対応も、根底にお前がいじめられるわけないだろがあるのでしょう。
いや、剣道は直接喧嘩には役立たない…
喧嘩以外での解決策を姉と話し合い、半信半疑ながら、寸止めにすることにしました。
学校に竹刀は持っていけないので、握りが一番しっくりくるリコーダーで代用、左手一本、しかも万が一にもぶつけたくないので、普段の半分くらいのスピードでしょうか。
デコ1センチで止めるつもりが、びびって3センチぐらい離してしまい大失敗しました。
逆上させただけかもと内心焦ってたら、それでもその場でヘタレ込み、腰を抜かしてくれました。
そんなへっぽこな一撃など、むしろ踏み込んで返り討ちにする猛者の方と普段接していたため、え?今のが有効なの?!が率直な感想でした。
それ以来、めでたくいじめられっ子から腫れ物に昇格した小6の思い出。
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