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人によっては様々な背景がある。その時彼女は既に男に恋をしたに違いない。柔らかい口調、特に彼女の事を気にかけている様子の、近寄り方。休憩になると毎日約束であるかのような二人廊下での会話。恋が始まった。男との時間は楽しかった。課題に困った所を助けてくれたことなど、パソコン教室の場に限って言えば頼りになるという感じ。
中学生高校生であったならあっという間に付き合っていただろう。
しかし…。彼女が男との話から得た男の身分、生業はというと、夕刻から呑気にパソコン教室に通える時間がある、仕事をしているわけではなく、女に食べさせて貰っているいわゆるヒモ、生活送ってます、とのこと。
恋の最中はそれすら気にならなくなる。
しかし次第に男と一緒に暮らす女のことが、胸に渦巻く、それは自然の流れだろうか。
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