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彼女のアンバランスさや内に掬う寂しさは
何故か地に足が着いているのか着かないのか、判別し難い者の中で時たま輝いて見える事があるようだ。そんな危うさをコルクボードのような明るさで覆い隠しているような彼女に近づいてきた男は、というと職業、ヒモ。である男やスピード狂のトラック運転手を職業にしている脂肪の垂れた男、お笑い芸人…志望の男。しっかり生きているのだとしたらいや、しっかり生きているのだろう、しかしどこか薄汚れていると見るものが見たらそれを拭い去れない男たち、なのだった。
しかしながら人間というものであるのなら、そもそも汚れなきものなどはすべからく居ない、というのが本当なのかもしれないが。
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