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つまり、最初から、平造にとって、正造は、異分子であり、排除の対象であったのではないか?
私は、考える。
だが、なぜ、正造は排除の対象だったのか?
それはわからない…
ただ、わかることといえば、平造にとって、家族とは、好子と新造と、その産みの母であり、平造の妻の三人のみであるということだ…
何度も言うが、その中に正造と澄子は入らない…
おそらくは、澄子の夫の直一も同じだろう…
平造にとって、守るべき対象ではないということだ…
では、平造が守るべき対象とは、なんなのか?
それが、家族を除けば、米倉そのものではないのか?
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