水野と好子の不倫の真相

4/5
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
 つまり、最初から、平造にとって、正造は、異分子であり、排除の対象であったのではないか?  私は、考える。  だが、なぜ、正造は排除の対象だったのか?  それはわからない…  ただ、わかることといえば、平造にとって、家族とは、好子と新造と、その産みの母であり、平造の妻の三人のみであるということだ…  何度も言うが、その中に正造と澄子は入らない…  おそらくは、澄子の夫の直一も同じだろう…  平造にとって、守るべき対象ではないということだ…  では、平造が守るべき対象とは、なんなのか?  それが、家族を除けば、米倉そのものではないのか?
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!