落とし物を拾うと持ち主が御曹司だった件~私は御曹司と付き合う~

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3.ファーストフードにて 私と勝次はファーストフード店に歩いて向かっている。 歩いて向かっていると勝次が 「どうして香苗はファーストフードを選んだ?」 「それは行ったことがないからです」 「そう言う事か」 勝次は納得している様子だった。 しばらく歩いているとファーストフード店に到着した。 ファーストフード店の店内に二人は入る事にした。 「結構並んでいるのね」 「そうみたいだな」 私はどうしようか迷っている。 こんなに並んでいるんじゃ疲れるし、嫌だわ。 まぁ、ファーストフード店に来たいって言った以上は我慢しないといけないわね。 「香苗、俺が並んで買っておくから、香苗は2階に行って席を二人分とっといてよ」 「わかったわ」 勝次が並んで品を買ってくれるようだ。 私は2階に行って席を二人分とらないといけない。 2階に上がると辺りを見回すが二人分空いている席がない。 どうしようかしらね。 その時だった。 二人分の席が空いた。 そこに私は行く事にする。 先に私は席についているとしばらくしてから勝次がやってくる。 席がわからないだろうから手を振っている。 「香苗、買ってきたぞ」 「ありがとうだわ」 「どれを食べるかがわからないから、俺と同じのにしといた。 「そ、そうなのね、ありがとうだわ」 勝次は席に座ると某バーガーとポテトを食べていく。 私も勝次の食べ方を見て某バーガーとポテトを食べ始める。 ファーストフード店の食べ物を食べているけど、ごく普通のお味ね。 美味しいかと思ったけど、大したことはないわね。 こんなんだったら来る必要はないかもだわ。 庶民的なお味をわかる事ができて良かったわ。 そんな事を考えていると勝次が食べ終わっていた。 私も急いで食べる事にした。 すると二人は飲み物を飲んでいる。 二人は飲み物を飲み終わると席を立ち上がって食べて出たゴミを捨てに行く。 捨て終わると香苗は 「じゃあ、行きましょうか」 「そうだな」 二人はファーストフード店から出て行く。 「ファーストフード店は本当に普通ね」 「そりゃあ、そうだろうな、美味い店ではないな」 「そうよね、少し残念だわ」 私は美味しいと期待していたけどね。 それよりこれからどうしようかしらね。 また何処かにデートに行こうかしらね。 でも、時計を見ると遅いお時間になっていた。 「勝次、今日はこの辺にしておきましょう」 「わかった」 「これが私のスマホの電話番号とメアドよ」 「そうなのか、登録させるな」 勝次はスマホを取り出すと香苗のスマホの電話番号とメアドを登録していく。 「登録できたな、香苗、またな」 「はい、またですわ」 香苗と勝次は別れた。 二人にとってファーストフード店に行った事がデートと言えるのだろうか。 もしかすると第三者から見るとデートとは言えないかもしれない。 どっちにしても次のデートはしっかりとしたいだろう。
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