落とし物を拾うと持ち主が御曹司だった件~私は御曹司と付き合う~

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1.落とし物 私の名前は黒崎香苗【クロサキカナエ】。 年齢24歳でご令嬢です。 ご令嬢の私が黒崎邸に居てもつまらないので外出をしています。 外出をしていると道端に落とし物を発見する。 「これって高そうな財布ね、何処の何方が落としたのかしらね、今頃困っているかもね」 私は落とし物を警察に届けようとしている。 警察署まで距離はあるけど、ゆっくりと歩いていれば警察署に着くでしょ。 数十分後、警察署に着くと私は警察官に落とし物を渡した。 するとそこに一人の男性が息を上がらせて来た。 男性が 「すいません、財布落としたんです、届け出ないですか?」 すると警察官が 「もしかしてこの財布ですか?」 「そうそれです、それは俺のです」 「では、中身を確認して下さい」 警察官は財布を男性に渡した。 男性は財布の中身を確認している。 「ちゃんと財布の中身全部ありました」 「それは良かったですね」 「俺の落とした財布を誰が拾ったんですか? お礼をしたいです」 「そこにいる女性の方が拾って届けてくれたんですよ」 「そうなんですか、ありがとうございます」 男性がこっちに向くと 「本当にありがとうございます」 「いえ、お気になさらずに」 「お礼をしたいのですがどうしましょうか?」 「そうね、私とお付き合いしなさい」 「えっ? お付き合い?」 「恋人って事よ」 「恋人……」 「お礼がしたいんでしょ?」 「それはそうですが、恋人」 「どうしたの?」 「わかりました」 「それでいいのよ」 私と男性は近くに公園があるのでそちらに移動している。 公園に移動するとベンチがあるので二人はベンチに座る。 「まずは自己紹介をさせてもらうわね」 「はい」 「私の名前は黒崎香苗で年齢24歳、ご令嬢だわ」 「ご、ご令嬢なんですか、すごいですね」 「次は貴女の番よ」 「は、はい、私の名前は浅野勝次【アサノカツジ】、年齢は29歳、御曹司です」 「御曹司なのね、すごいじゃない」 「御曹司でも俺はすごくないです」 「どうしてよ、すごいと思うわね」 「そう言ってもらえると嬉しいです」 「恋人の件はありがとうね」 「いえ、お礼なんで気にしないで下さい」 「私達は恋人だけど、お互いの事をよく知らないわね」 「そうですね」 「今わかる事はお名前と年齢と職業だけね」 「はい、そうですね」 「呼び名を決めましょう、私の事は香苗と呼んでね」 「はい、わかりました、俺の事は勝次と呼んで下さい」 「ええっ、わかったわ」 私と勝次は恋人になった。 しかし、お互いの事がよくわからないのでデートをするしかない。 デートをする事によって相性やどんな事が大好きなのかを知ることができるわね。 私自身が恋人を作ったのは初めてだった。 勝次はわかりませんけどね。 それにしてもご令嬢と御曹司か。 組み合わせは問題ないし、良い恋人になれるかもしれないわね。 これからお互いの事を知っていけばいいのよね。 勝次はよく見ると私好みね。 それにイケメンじゃない。 私はイケメンと恋人になるのを憧れていたのよね。 これで達成できて嬉しいわね。 これからどうしましょうか。 まずはデートをするべきよね。
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