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……勃ってやがる! 「お、おい?」 (無意識ってやつかな、うん、そうだよな) 思春期だもんな。よく分かんねぇ時に突然そういう事ってあるよな! ほら、男の身体って結構繊細な所あるし。 怖々声をかけると、きっとアイツも戸惑っているのだろうか。少し黙ったあと。 「……勃ってますけど何か?」 「開き直ってんじゃねぇよぉぉッ!!」 ダメだコイツ、確信犯だ。ドヤ顔決めてるし、ニヤニヤ顔でむしろ当ててる……。 「こ、この変態野郎め!」 「どうとでも言ってください。でも乳首舐められて声上げる人に言われても、ね」 「ビックリしたんだよ!! 」 再びほっぺたでもつねりあげてやろうと、手を上げれば易々と片手で拘束される。 身体の位置が変わって、アイツの……その、アレと俺のが……ああもうっ!! 「当たってる当たってるっ!!」 「……はァ? 当ててんの」 「ぎゃあァァァッ!!」 「あはは、色気ない声だなぁ」 すぐ前にあった大輔の顔が、ゆっくり近づいてきた。 (こ、これ、き、キスされ……) 「う、おお、おいっ、なぁなぁなぁッ!!」 「……黙って目ぇ閉じろ」 低い声で唸るような声。 思わずその通りにすると、柔らかいモノがぶつかって……。
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