あの子

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あの子

あの子がいなくなった。 たった一夏のこどもの冒険だったはずなのに、そこから俺の持っていた全ては変わってしまった。 がたごと がたごと 今、俺はたった一人で遠く離れた祖父母の家へと向かっている。 がたごと がたごと 俺を運ぶ列車には誰も乗っていない。 外は、赤かった。
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