第七話 生徒会長の本音

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第七話 生徒会長の本音

私は昔から 『あなたは人の上に立つのです』 と、そう親に言われてきた。 私の家系いわゆる柄崎家は代々、国家公務員やら弁護士やら社会的に高い地位の職に就いていた。 そのこともあり、私への教育も厳しく常に親から監視されるようなものだった 私が小学生の頃。 私には友達と言える存在がいなかった。 教室ではいつも1人で、でもクラスとか学年と集団で行動する時は常に先頭きって行動して。 そんな私には歳が2つ下の男の子がいた、弟ではないがそれに近い存在だった。 その子も私を姉のようにしたってくれた その子はいつも可愛い声で 「お姉ちゃん、今日は何して遊ぶ?」 と、何か物欲しそうな目で私を見つめる。 そんな男の子に私は親近感を覚えていた 中学に入るとその子とは別の学校で、私はまた、クラスで孤立した。 親からの事もあり、私は1年生ながらも 生徒会に入ることを強制された 「私は誰のために、こんなに頑張っているのだろう」 そんなことを考える日々だった 「またあの子に会いたい」 その一心で、 私は高校生へと進学した 高校生になった。 当然生徒会に入ることになり、2年後には生徒会長にまでなっていた。 あの子も同じ高校にきた。 『ストーカーの九条』という汚名を付けて。 私は、どうすれば良いのか。分からなかった 「そうだ!彼を生徒会に入れさせよう! そして、私が彼を守るんだ!」 昼休み。私は彼の元を訪れた。 彼は呆気に取られた顔で私を見つめた。 どうやら覚えていないようだ。 しかし、良いのだ。 「私があの子を守る」 そのことだけを考えて何とか彼を説得し、生徒会に入ることを約束した 「これで、もう誰も彼に近づけさせない」 そう思っていた。 翌日の放課後。 私は生徒会のみんなを学校風紀のために見回りをさせることにした。 その時、聞いてしまったのだ。 彼と伊名波 雫の会話を。 彼の過去の惨状を。 彼の……告白を……
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