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第九話 犯した罪
私の心は完全に閉ざされてしまった。1つの独房のように、一筋の光も届かないただ孤独な世界
私は罪を犯してしまった。とてもとても大きな罪を。愛する者を傷つけ、私はそれから逃げようとしている。他の人も巻き込んで
何をしているんだろう。せっかく彼と再開できたと言うのに。楽しく過ごしていたあの頃も、今になっては記憶と共に過去のものになる
「千巻お姉ちゃん」
あの頃の記憶が走馬灯のように浮かび、そして消える。
「私は誰のために、こんなに頑張っているのだろう」
かすれた声でつい本音がこぼれれてしまう。
私には居場所がない。
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