00.プロローグ

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00.プロローグ

彼は吸血鬼で私は人間。 でもその人は吸血鬼には全然見えないの。 血を吸う素振りも見せないし、彼のご友人たちも全く血を吸わない。 犯罪だから? 違うよね、ただお腹が空いていないだけ。そうだよね。 あ、そうだ。彼らのお腹が空いたら、 私の手作りのお弁当をあげよう。 私の生き血をあげよう。 私の愛をあげよう。 この3つでお腹がいっぱいになるくらい、ふんだんに作ってあげよう。 私は彼が"大好き"になってしまったから。 純血の吸血鬼を作る為に、 人間と吸血鬼が恋をしたらいけない? そんなのおかしいよね、人種問わず恋をしちゃうのが人間・吸血鬼なんだから。 だから私はそんな彼に恋をした。 これは、吸血鬼の彼とそのご友人たち、そして人間である私の、学園物語。
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