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君と向き合う日
昨日はいろいろ大変だった.....
それに.....(キスした時のことを思い出してる)
はっ!!
思い出すな!!あんなの、ただの嫌がらせだろ。
俺を脅すためにしただけだ!!
「みーつるさーん!おっはよー!」
「翔月.....おはよ」
なんだ、普通だな。
やっぱり、なかった事にするんだな..........
なんで、今、がっかりしたんだ?
胸が痛い.....どうして.....
「みつ~る~」
「..........」
「いや、それがクラスメイトで友達に対する態度ですかー?」
「んだよ.....」
友達になった覚えねぇし、お前から勝手に関わってきたんだろ。俺は関わる気ゼロなんですけど.....
「満鶴さ、元気ないけど、どうかしたの?」
「別に.....」
「何でもなかったら、そんな悲しい顔はしないだろ?」
え.....?俺、どんな顔してんだ.....
「話ぐらいは聞くぜ。力になれそうなら力を貸す」
「..........あのさ」
カクカクシカジカ
「それは、おまえ.....そいつの事が好きなんだよ」
「は.....?なんで、そうなる?」
「だって、告白を断ろうと思うのにそれが辛いんだろ?キスされた事をなかったことにされるのが辛いのはそいつを好きだからってことになるぜ、好きじゃなかったらそんなに辛くならないだろ」
「そうなのか.....」
..........本当は気づいてた。あいつと話していくうちに、あいつに惹かれて、あいつを好きになってたことは気づいてた。
だけど、それは単なる間違えじゃないかって不安になって、あいつを見ないようにしてきた。
「もし、自覚があるのに向き合おうとしなかったのなら、今、向き合うべきだと俺は思うぜ」
「..........そう、だな」
「もし、辛くなったら俺を頼れ。俺はお前の味方だからな」
「あぁ、ありがとう」
そうだな、向き合わないと何も始まらないな。もう、初めから答えなんて見えていた。
見えていたのに、それを見ないようにしていた。でも、それは今日で終わり。俺は向き合うよ。
《ピッ》
『放課後、屋上に来い』
これでよしっと。
あとは覚悟を決めるだけだ。
《放課後》
「満鶴さん、呼び出してどうしたの?」
「..........俺さ、お前と出会って、話していくうちに、お前のことを好きになってたんだ。
でも、向き合うのが怖かった。それは俺の間違えなんじゃないかって.....
でも、ここで迷ってても何も始まらないって思った。だから、それを伝えるために呼び出した」
「満鶴さん......」
引かれたかな.....そうだよな、お前のこと好きなのに、嫌いですアピールしてたら.....
「満鶴さん、俺も大好きですよ!!」
「こんな.....俺でもいいのか.....」
「いいじゃない、あなたじゃないとダメなんです」
やばい、泣きそう......
嬉しすぎて泣きそうだ。でも、ここで泣いたらダメだ。笑わないと
「満鶴さん、これからはもっとたくさん話して、たくさんお出かけしましょうね」
「あぁ」
よかった。思い切って伝えてよかった。
これから、俺らの日々が始まる。
先輩後輩じゃない.....恋人としての日々が.....
《続く》
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