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「序」
月夜に映る黒い影…
満月の前には竹ホウキに座る黒い人影は、その建物内部のある獲物を狙っている。
夜空を飛んでは、辺りをその上空から見渡す。
周りには、パトカーが数台にその関係者が何人か。
「今日もまた懲りずに警備警備、ですか…」
竹ホウキに座ってチェンジブックという手帳型アイテムを片手に広げては、その毎回ガバガバな警備体制に呆れていた。
今頃、下の連中は怪盗が今に現れるから気を抜くな、とか言っては皆に呼びかけているだろう。
流石に地上から空中まで距離があるので、そこまでの警備員達とその関係者達のやり取りまでは聞こえない。
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