僕の名前はヒノマル!

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「無駄に名前が長いわ」 「なっ! ヒルセント・ノルガーノはかつて史上最強の魔法使いとして謳われた一族の……」 「じゃあ『ヒノマル』で良いかしら?」 「……え?」 両目を点にして固まるヒノマルの前で、「それでは」とシズは淡々とした口調で告げると再び歩き出そうとする。 すると、「ちょっと待て!」とヒノマルが彼女の右腕を掴んだ。 「……気安く私に触らないで」 シズがその言葉を口にした瞬間、彼女の袖からスルスルと二匹の大蛇が現れ、ヒノマルの腕に巻きついた。
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