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そう言ってとんがり帽子の女は、右手に持っていた一枚の紙をシズに見せた。
そこには自分の顔と瓜二つの、妹の顔。
「そういうことですか……」
なぜこんな事態になったかを理解して、シズは呆れたようにまたため息をつく。
おそらく、リルのせいだろう。
昨夜遅くまで荷物の準備をしていた彼女が、誤って私の荷物も巻き込んで、お互いの『定期券』を入れ間違えたのだ。
そのせいで、改札を通った私はこの魔女たちが住む魔法界へと飛ばされてしまった……
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