辞めたい勇者と死にたい魔王

2/4
前へ
/4ページ
次へ
「そっか、運命は変えられないのかな……」 と男性も訳のわからないことを言ってため息をついた。私が戸惑っていると、 「ちょっと話そうか」 と言われ、私は男性について行き、人気がない路地に行き着いた。 「ここでゆっくり話そうか」 疲れた表情の男性が笑みを浮かべ、私は少し怖くなり、忍ばせている短剣に手を当てた。 「僕は魔王だ」 魔王と言った男性に驚いたのもつかの間、私は反射的に魔王に突進していった。 魔王は微動だにしない。 私は魔王の腹の真ん中に剣を突き立てた。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加