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「アシーム、いつでも、イっていいから」
「もっと、……、名前よんでくれっ!」
「アシーム、アシームっ!」
「あぁっ、あっ、はぁんっ、んっ、んんっ!」
もはやアシームは、言葉らしい言葉が出てこない。足で俺の腰を締め付け、果てるそのときを今か今かと待ち構えていた。そしてひときわ俺のモノを締め付けたかと思うと、二度目の欲を放出する。
「あぁぁっぁあぁあぁっ!」
甲高い声を上げて、俺たち二人の腹を白いもので汚した。そしてその締め付けで、俺も続いて胎内に注ぎいれる。根元までくわえ込ませて一番奥に叩きつけると、ふいにアシームの手が伸びてきた。そして俺の首を抱き寄せる。
「マタル……」
そしてアシームは、俺に口づけをした。触れ合わせるだけの軽いものではなく、意思を持って唇を割り開こうと舌を突き出す。俺にそれを拒むだけの理性はなかった。
明日首を切られてもいい。そう思うほどに、俺は満たされていた。きっとそれはアシームも同じだろう。俺はそう思いたい。
しばらく戯れのように舌を絡めあい、まさにひとつになった感覚に酔いしれる。唇がふやけるかと思うほど続けていると、息が続かないのか名残惜しそうにアシームのほうから口を離した。そうして惚けた目は空中を眺め、力なくベッドに横たわる。
まだ少し高度のある俺のモノを引きずり出すと、小さくアシームが吐息を吐く。俺のほうはまだ足取りがしっかりしていたので、ベッドから降りて瓶のある部屋へと向かおうとした。その手をアシームが引き止める。
「どこに……、いくんだ?」
「拭くもの持ってくるだけだよ。そのままだと気持ち悪いだろ」
「そんなのは、いいから。ここにいてくれ」
俺はその手を振り払えず、かといってベッドに戻る気もせず。仕方ないのでその場で床に座った。
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