アラビアン・ナイトに口吻を

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 ランプをこちらに持ってこさせ、俺はアシームにすべて衣服を脱ぐように言った。すると恥ずかしそうに頬を染め、顔を背けるもののゆっくりと俺の言葉通りにする。  やはりアシームの肉体は引き締まっていて、美しかった。男らしいその起伏に、俺は思わず感嘆を漏らす。そして滑らかな肌に視線を這わせ下に向かっていくと、そこにはもうすっかり勃ち上がったモノがあった。 「旦那」  俺は手招きをすると、フラフラとアシームはこちらに近づいてくる。そして俺の目の前まで来ると、その床に膝をついた。すると俺の目線よりも顔が下に来る。それに俺は優越感を覚える。  俺は猫にでもやるように、顎の下にそっと手を添えた。そして優しく上へと向かせる。怯えながらもアシームの顔は朱に染まり、その目は期待に濡れていた。 「これまでご経験は?」 「いや……、ない……」 「じゃあ、とびきり優しくしないと」 「……」  俺は腰布を開くと、緩く勃ち上がったモノがアシームのちょうど目の前に現れた。初めて人のそんな姿を見たのか、アシームは目を見開いて俺のモノに見入っている。 「旦那、俺のを舐めて」  アシームは俺のそれから目を離さずに、コクリと頷く。そして恐る恐る、俺のモノを舌でちろりと舐めた。それからようやく、口の中へと俺のモノを招き入れる。 「んんっ……、ふっ……、んっ……、ぐっ……」  初めてという言葉通り、アシームのそれはひどく単調だった。ただ出し入れしているだけに過ぎず、快感は薄い。しかし一生懸命に頬張っている姿はそそられるものがあった。俺はアシームの頭を撫でる。 「下手だねぇ」  そう嗤ってやれば、アシームは情けなく眉を寄せた。しかし安心させるように、その頬を撫でてやる。 「俺が教えてあげるからさ、そらベッドに上がって」  ポンポンとその場所を叩けば、アシームは名残惜しそうに口を離す。その時に唾液が糸を引いていて、それがとても色っぽかった。
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