アラビアン・ナイトに口吻を

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 恥ずかしがるアシームの肩をベッドに沈め、仰向けの体勢を取らせる。口淫ですら感じたのか、アシームのモノは完全に勃ち上がっていた。  大振りな部類に入るだろうそれが、今後使われる機会がないと思うと何だかんだ滑稽だ。俺は一人ほくそ笑むと、その先端にキスを落とす。その味はしょっぱかった。 「あっ……」 「旦那、ちゃんと見てて」 「……、あぁ……」  期待に大きく上下するたわわな胸の向こうに、口を小さく開いているアシームの顔がある。俺はそれに見せつけるように、舌を大きく付き出した。そしてそれをゆっくりとモノに這わせる。 「あぁっ……」  アシームは身体を強張らせ、シーツを掴んだ。それでも俺の言いつけを破るまいと、目は自分のモノに注がれている。大の男のそんなウブな反応に、俺は益々虐めたくなる。俺は根本を手で扱きながら、蜜口を舌先で突いた。 「はっ……、ま、待ってくれ……。うっ、なにか……、変な感覚が……」 「自分でシタこともないのかい?」 「違う……、全然、ちがうんだ……。あっ、マタル……、こ、こわい……あぁっ!」 「じゃあ憶えて。これが気持ちいいって感覚だよ」  俺は大きく口を開けて、アシームのモノを飲み込む。そして舌を蠢かしながら、頭全体を上下させた。裏筋を舐めあげ、首を締め付け、先端を刺激する。ひっきりなしに蜜がこぼれ、俺の口の端から溢れ出る。 「ま、マタル……、あっ、やだ……、はぁっ!」 「ほら、気持ちいいって。ちゃんと言って」 「はずかしい……。そんなこと……、いえ……、んんっ!」 「言ったら、もっと気持ちよくなるからさ」  親指で先端をこねくり回せば、刺激が強いのかアシームは逃げようと足を動かした。あれほど欲しがっていたくせに、おかしな人だ。俺はアシームを引き寄せられるだけの腕力はないので、タマに手を伸ばす。これで力が抜けるだろう。
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