八郎江戸へ

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 あっ!!思わず物語の主人公の最期をネタバレしてしまいましたが(苦笑)散文といえども歴史物なので、こういうことはよくあることです・・・・  畑田師匠を丸め込んで、江戸行きを決めた八郎ですが、親を説得しての旅立ちではなく、家出状態での旅立ちです。 「お父様、私は大義を抱き亡命し、江戸へ旅立ち、学問を学び、三年にしてそれを治めたら故郷へ帰り家を治めたくおもっておりますので、そのあいだ私の勝手をお許し下さい」  まぁ、かみ砕くとそんなような書き置きを残し、家出します。  畑田師匠と同行する事を決めたものの、畑田は正式に江戸行きが決まっている為、迷惑がかからぬように、山上という宿場で落ち合い、江戸へ行くことを決めていたのですが、山上に着いても、畑田師匠はいっこうに現れません。  そして数日がたち、畑田の使いが山上に現れ、八郎に告げます。 「畑田さんの江戸行きは取りやめになりました」  
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