僕を見透かす彼の視線

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僕を見透かす彼の視線

答えようと顔をあげて口を開けると ふと客観視した己の映像が脳裏に浮かんだ。 男が言う台詞ではないことを彼に報告する姿に 突如羞恥が湧き上がり頬が熱く燃えあがった。 見透かしたように彼が小さく笑う。 「恥ずかしいなら頷くか首を振るだけでいいよ」  火照った頬を冷まそうと手の甲を押し当てる僕に彼は改めて問うた。  「まもるは誰にも抱かれてない?」  見つめる視線の圧をビンビンに感じて まるで質問で犯されているように体が委縮した。
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