15人が本棚に入れています
本棚に追加
男 出撃
笑顔で優しく人に接するその娘に、男は年甲斐もなく惚れた。
男が今までの人生で抱いたことのない感情だった。
その日からだった。
男が花屋の前の古びた喫茶店に入り浸るようになった。
そして、その2階にある窓から彼女を見続ける日々が始まった。
初めは見るだけで、心がときめいた。
彼女の顔、揺れる髪、花を束ねるその仕草を見るだけで、胸がどきどきした。
そしていつしか、彼女に触れたいと思うようになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!