45人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
わたしは由芽ちゃんの部屋を出ておばさんに声をかけた。
「昨日はナポリタンせっかく作ってくれたのにごめんなさい」
「またいつでも……って」
「食べに来ます。作ってくださいね」
「そうね……わかった」
「おじゃましました」
わたしは由芽ちゃんに手を振って家を出た。
もうこの地面に大きなみずたまりを作ることはないと思う。
恋を終わらせる方法はわからないけど、前を向けばいいことだけは知っている。
最初のコメントを投稿しよう!