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ブルーに白、太陽は何色の絵の具を混ぜよう。ゆううつな月曜日でも空はいつも通り。 校庭に目を向けると、陸上部が朝練をしている。 亮太も佐藤さんも短距離を走るみたいで、真剣な顔で何かを話している。 ふたりの雰囲気を絵の具で表すなら赤と黄色に見えた。ブルーの空に映える赤い太陽に、そんな太陽を見守るひまわりのような黄色。わたしはすべてを曇らせるグレーかな。頭の中の色彩がぐちゃぐちゃに混ざり合っていく。 落ちこんでいる場合じゃないよね。ちゃんと見届けないと。そう決めたんだから。 「おはよう」 「おはよう麻衣ちゃん」 「何かあった?」 「……頭の中にいろんな色が混ざって気持ち悪いだけ……かな」 小春ちゃんはキョトンとした顔でわたしを見るから苦笑いしてごまかした。 「それで……日曜日どうだったの?」 「別に、ただシューズを見に行っただけだよ」 「嘘だ」 「本当だよ」 にぎやかに入ってきたのは佐藤さんといつも周りにいる女子のグループ。 廊下側から3列目のいちばん前の席が佐藤さんの席。朝練を終えて教室に戻ってきたみたい。 きっと日曜日、亮太と一緒に出かけた話をしているんだと思う。 「付き合ってるの?付き合っちゃいなよ」 「違うよ。お互いを高めあう関係?ライバル?そんな感じだよ」 「えっさとあみと葉月、お似合いじゃん」 「ねぇ知ってた?」 佐藤さん達の会話はわたし達の席にも聞こえてきて、驚いて小春ちゃんが聞いてきたけど、わたしはあっさりとした口調で知っているよと答えた。 「本当にふたりは付き合っていないのかな?噂になっているよね」 「そうなんだね。まだみたい。でもこれからはわからないかもね」 わたしはカバンから教科書とノートを出して、机の中にしまいながら、淡々と答えた。 「それはよゆう?それとも……ごめんね変なこと聞いて」 「よゆうなんてないけど、いいの。選ぶのは亮太だし」 「麻衣ちゃん」
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