無題

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「ん~…」 「…何だ。」 ──ヨツバが急に槌を止めた。休憩では無いと感じたので、僕も手を止める。 「ねぇオウコ、休憩しないの…?」 「何だもう疲れたのか?」 「…いやそうじゃなくて…」 「…。…?」 思わず仕事に戻ろうとする。しかし何かが引っ掛かる。 「…センカちゃんとオウコってお似合いかもね。♪」 「は…?」 「オウコは鉄を打って、センカちゃんは買い物でしょ?」 「…何が言いたい?」 「…何か楽しくないなーって?」 「…何だ、構って欲しいのか?」 「ニャ。」「そうだよーっ!」 その場で寝ていたイチカを抱っこしながら言う。 「…そんなこと言われてもなぁ。」 頭を掻きたい気分だが、別に痒くないので掻きもしない。 ヨ「それ、イチカ攻撃ーっ!」「ニャ-。」 「…やめれ。」 センカ「只今戻りましたっ♪あれ…?」 ヨツバ「がおーー。」イチカ「ニャー。」 僕「…お帰り。」 「休憩でしょうか…? それでしたら主殿、ヨツバさん、お飲み物は如何ですかっ?」 「…ふむ。まぁ一段落はしてるし、一旦休憩するとするか。」 「あ、缶ジュース♪中身何かなー♪」 …片手で蓋を潰して飲み始めるヨツバ。恐らく今“女子力”が減った。…と言うか、黒豆茶だと書いてあるだろう。 「ぁっが。」 フタ(出っ張り)を歯で挟んで、両手で缶を捻じるようにして外す。 「あ、主殿…」 「何だ。」 「ぁはは、それ子供がやる奴じゃん♪」 「ウルサイ。」 昔からの癖なんだから仕方無いだろう。 「…ふぅ。──悪かったな、仕事ばっかりで。」 「ぁははっ♪こうして缶ジュースとか飲んでると懐かしいよね~」 「…そうだったな。…長い間1人で仕事していたから、忘れてたよ。」 ヨツバ「分かればよろしー☆」 「おい。何でバイトの癖に偉そうなんだ。」 「何をーっ!?」 「…フ♪」 「ぁははっ♪」 「…しっかしお前も、普段からカンカン鳴らしてるのに良く寝られるよな。」 「ぁっはは♪何でだろう?朝の方が寝やすくてさー?」 「…どう言う神経してるんだお前は?」 …まぁ、こっちも子供の頃からの癖と言う奴だろうか。 「良しじゃあ仕事に戻ろーっ☆」 「…はいはい。」 「ところで鎧だけ?武器(ハルバード)とか作らない訳ー?」 「今回の依頼は鎧だけだよ。」 「えーっ?」
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