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壱
「おーい、起きて、おーーい」
(もう、うるさいなー えっと……誰?)
僕の名前は桜木 蓮。目が覚めたら僕の前に息が止まりそうなほど綺麗な男が立っていた。
「僕の名前はフィイネ、神様だよ」
(えっ、この人危ない人だ。)
「危ない人って失礼だな。僕は本当に神様なんだよ!」
(あー、ハイハイ。ん?何で僕喋ってないのに会話できてんの)
「僕は人の心を読むことができるんだよ。あとそれとね君はね、死んだんだよ」
(えっ?僕死んだの?)
「信号無視の車にひかれてね。君にはまだ78年の寿命が残ってたんだけど僕が間違って生きるはずの君を殺してしまったんだ。」
(え?……そうだ。僕お母さんのおつかいで帰る途中に車にひかれたんだ。ほんとに僕死んじゃったんだ。………じゃあ、もうお父さん、お母さん、おじいちゃん、拓哉にはもう会えないの?)
僕は大切な人達と会えないことを知り涙が止まらなくなった。
「泣かないで。本当に、ごめんね。殺しちゃったお詫びに、異世界に行けるんだけど行かない?」
(ふぇ?異世界ヒクッ転生?)
「そう、第二の人生として異世界で生活しない?魔法とかもあるよ」
(魔法?ちょっと行ってみたいな)
「良かった!じゃあもう異世界に送るよ」
(ちょっ、ちょっと、待ってぇぇぇぇ)
「君のこれから始まる物語が幸せで溢れますように。」
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