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お前の遺影で飾られた葬儀場を目にした途端、精神的に参ったよ。
やっとの思いでお前が書き下ろした最後の曲を聴く。再生ボタンをそっと押した。曲が真っ青な青空で彩られる。
「俺も、お前のことがずっと好きだったんだぞーっ!」
何度も隣で吐露しそうになり、唾を飲み込んだ。必死に唇を噛む日々。
お前の曲は飽きる程聴いてきた。歌詞を知り、お前の姿を思い描けば、この曲がラブソングなんだと一目瞭然だった。
まだ俺達は学生でこれからも一緒に居られると思っていた。
一滴零した涙はもう止まらない、今も後ろ髪を引かれる。
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