俺の闇を照らす君

10/25
前へ
/25ページ
次へ
ピピピッ。 奏「あちゃー」 朝起きて熱を測ると 38.9あった。 奏「昨日の発作は 熱が出る前兆だったのかもな」 裕也「かも…」 奏「声やばない?」 裕也「熱出たら、 喘息やばいからな…」 奏「休日でよかったな」 裕也「うん」 奏「おかゆできたよ」 裕也「はぁ、ありがっと…」 奏「きつい?」 裕也「いや…ゴホッ…大丈夫」 俺が咳き込んでいたから 奏は背中をさすってくれた。 奏「お前の親、 よく一人暮らし許可したな」 裕也「いや、許可ぁしてない」 奏「は?」 裕也「家、飛び出した… 人は怖いから」 奏「俺…お前のこと何も知らない。 落ち着いたら教えてくれないか?」 裕也「俺は、ゴミ人間…」 奏は黙ったまま、 俺の背中をさすり続けた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加