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お付き合いしだして三ヶ月ほどが過ぎた頃。
「あー、そろそろ召喚される気がする」
彼女は慣れているから気配で分かるんだって。
「へー。今度はどこ?」
俺は読んでいた雑誌から目も上げずにそう尋ねたが、内心ではキタッと思っていた。
「それは召喚されるまでわかんないよぉ」
「また、お土産くれる?」
「もちろん」
かかった。
俺はミューズが釣り針をがっつり飲み込んだ手ごたえを感じて、雑誌を閉じて顔を上げた。
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