むかしむかしの物語

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そして、オレと童子の不思議な共同生活が始まった。 オレは魚を()り、時に(けもの)を狩り、 童子は木の実やきのこを探しだし 夜になると寄り添って眠った。 オレは童子の笑顔を見るたびに、 心の中に今まで感じたことの無い 陽だまりのようなあったかさが広がるのを感じていた。 それは泣きたくなるような、叫びたくなるような、 それでいて大声で笑いたくなるような 不思議な気持ちだった。
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