プロローグ

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プロローグ

目覚めたら隣に知らない人が……!! 私は、学校の授業とバイトで疲れ切って、その日は早く寝てしまっていた。 最近は、三時間から四時間の睡眠。 こうまでしてお金を稼ぐには理由がーー。 たった一人の好きな人のために自分を変えたい、自分を変えるには、外見から変わろうと思ったのだ。 バイトを始めようと思ったのは、両親が死んでから兄2人に迷惑をかけっぱなしだと思ったのがきっかけ。 バイトを始める前の私は、本当に全くお金がなく、欲しい洋服さえも買えないくらい貧しい人生を送ってきた。 毎日毎日、学校では貧乏人扱い。友達には放課後遊びに誘われて、正直息が詰まりそうになる。 そう、彼に出会うまでは……。 その日、目覚めると隣に知らない男の人が眠っている。 私は怖くて飛び起きると、彼は、 「おはよう」 と私に話しかけてくる。 私は目を丸くして、数分間その場でぼーっとしている。 私の身に今何が起きているのか。 そしてもう一つの疑問……。 私は彼と寝たのだろうか。 全く覚えのないこの状況に、私は恐怖でいっぱいである。 もしこの状況に私の好きな人がいたとして、なんて説明をすれば良いのだろう。 私は考えることが多すぎて、頭がパンクしそうになる。 頭を抱えたまま、私はリビングへと向かい、朝食のトーストにバターをたっぷり塗る。 事件はここから全て始まっているのである。
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