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「孤独……? チームだけど……」
園田さんはフロアを見渡して、怪訝そうに言った。
「違うんです、何か社内で孤立というか、特殊だなって」
「ああ……そうね。守秘しなきゃならない事も多いし、仕事内容を他部署の人たちに気軽に出来なかったりはするわよね。向こうからもこちらの仕事内容が見えてこない部分もある」
「同僚とあまり親睦を深められないというか……」
「うーん……確かに休み時間とかずれてしまう事は多いわね。だけど、別に制限があるわけではないから、あなたのコミュニケーション能力にも問題はあるんじゃない?」
ストン。園田さんの言葉に、これは腹落ちというのだろう。
「……確かに、この半年は必死すぎて」
「そうね、あなた、器用な人ではないものね。それに、そんな見た目だものね」
「そんな、見た目、とは……」
「……少し、取っ付きにくいのかもしれないわね」
今、凄く言葉を選ばれた気がする。そもそも、少し高圧的な印象を受ける、このTHE美人の園田万里子さんに、“取っ付きにくい”と言われる私はどれほど取っ付きにくい見た目なのだろうか……。
ただ、この半年間は必死過ぎて、私はずっと笑えていなかったかもしれない。ふと、そう思った。それならばこれからは、社内の人にも愛想よく見られるように努力しよう。
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