会長は、専属xx。

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会長は、専属xx。

翌日開票された生徒会役員選挙の結果は、……やっぱりという何というか、惨敗で。 せっかく会長が来てくれたけれど、ひかりちゃんの票には大幅に敵わなかった。 だけど少しも、選挙に出たことを後悔していない自分がいて。 こんな清々しい気持ちは初めてで、やってよかったな、と心から思う。 それに……役員になって同好会の廃部を撤回するということは叶わなかったけれど、思わぬ形で嬉しい展開があった。 「あのー……、英語部と掛け持ちなんだけど、興味があって……」 「情報科だけど、見学してもいいかな?」 それまで、それぞれパソコン部と英語部に強制入部だった情報科と英文科の人たちが、掛け持ち歓迎のマンガアニメ同好会に興味を示してくれて。 今見学に来てくれている人の入部がこのまま決まれば、人数は5人なんて軽くこえてしまうんじゃないかっていう雰囲気。 あとは期限の問題だけど、新会長に決まった高沼先輩を始め、七瀬先輩やひかりちゃんも力になってくれると言った。 協力してくれる人が増えたことで、わたしが生徒会の雑用として過ごした時間は無駄じゃなかったな、って思える。それから、 「こ、これ、住所間違ってない? 大丈夫?」 「ちゃんと合ってる。……入れるよ」 「投函!」 アキとミナミと、3人で作り上げたマンガも、無事に完成した。 少女漫画雑誌の新人賞へ、無事応募が完了して、今は結果を待つだけだ。 ……そして、9月の最終日。 わたしは、今日で生徒会長としての任期を終える岸会長に、「片付けを手伝え」と生徒会室へ呼び出された。
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