15人が本棚に入れています
本棚に追加
「インテリアショップなのかな……」
扉についた小さな小窓から中を覗けば、左側に見えるカウンターには大柄で髭を生やした男性の姿。
オブジェのようなものを丁寧に磨いているその表情は、どことなく優しそうだ。
そのまま視線を右にスライドさせると、椅子やテーブル、それに棚に飾られた雑貨の数々。
私の家には到底置いてないようなオシャレなものが、たくさん飾られている。
「いいなぁ、あの置き時計……」
チラリと見えた棚の左端、木製の彫刻で小鳥の姿を型どった時計に、私の視線は思わず絡めとられてしまう。
幼い時から小鳥の人形とかモチーフが好きなのは、きっと自分と同じ名前だということも影響しているのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!