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13・ライトの部屋でゲームをする 1
「ご馳走様でした! 」
「したー! 」
なつみちゃんも兄のライトの真似をした。
「ご馳走様でした。美味しかったです」
お皿を、キッチンで片づけているライトの母の元へ片付けに行った。
「まあ、ありがとう。りう君」
にっこりと笑う。
「俺がお皿を洗います」
腕まくりをしてスポンジを掴む。
「え?良いのかしら? 」
ライトの母は驚いたようで、目をパチパチさせていた。
「ご馳走になったので、俺がやります」
ニコリと笑いかけた。
「まぁ! じゃあお願いしちゃおかしら! 」
ニコニコと笑ってエプロンをつけてくれた。
「たまに来冬(らいと)も手伝ってくれるのよ」
ふふっとライトの母は微笑んだ。
「じゃあ、お願いします」
ライトの母はテーブルを拭きにいった。
「ありがとな! りう」
ライトが洗ったお皿を拭いている。
「お昼ご飯を作ってくれたから当然だ」
微動だにせず、お皿を綺麗に洗い上げた。
「おお? めちゃお皿が綺麗になった! 」
ライトに褒められたので気分が良くなった。
「じゃあ、俺の部屋へ行こうぜ! 」
ライトが先に二階へと、階段をあがっていった。「りうお兄ちゃん、二階へいくの? なつみと遊ぼー」
なつみちゃんが俺の足に抱きついてきた。
「りう君は、お兄ちゃんと遊ぶの。なつみちゃんはお昼寝するのよ」
「えー… 」
なつみちゃんはそう言いながら、眠いのか目を擦っていた。
「なつみちゃん、お昼寝しようね? 」
俺はなつみちゃんを抱き上げて、話しかけた。
「わぁ! りうお兄ちゃんのお顔、かっこい……! 」
「え? 」
なつみちゃんの顔が真っ赤になった。
「なつみ、お昼寝しましょうね? 」
ライトの母は俺からなつみちゃんを受け取って言った。
「らいとの部屋へ行って?りう君」
にっこりと笑ってライトの母は言った。
「はい」
頷いて二階へ階段を上がっていった。
トントントン……と階段を登り切ると、部屋が二つあってドアに 『来冬(らいと)の部屋』 とプレートがぶら下がっていた。
トントンとドアを叩いた。
「どうぞー。あいているよ」
中からライトの声がした。
「お邪魔します… 」
そぉっと顔を覗かせた。
ライトはすでにゲームにインしていた。
「好きに座って」
「ああ」
荷物を適当な所へ置いて、ライトの隣に座った。
六畳位の部屋に、勉強机とテレビとベッドと幾つかの棚が置いてある部屋だった。色は青色と白で統一されていて、清潔感がある。
色々なゲームのキャラクターのグッツが飾ってある。その中に一つだけ、写真立てが飾ってあった。
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