不滅の人類魂

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あるとき、川に車輪のようなのを浮かべて動かしている者がいた。いや車輪ではない。水車である。そしてそれを元に、水力発電が行なわれた。 やがてそこから発する電気というものが世界中に広まっていき、夜を明るく照らしていった。かつての電気製品もいくつか作られていった。 中にはかなり困難な研究をしている者もいた。そして苦心の末、ようやく成功した。大昔の人達が残していたビデオやDVDの再生が可能となった。 それは古いドラマを見て楽しむようになる以外に、書物だけでなく映像も過去を知る手がかりとなっていったということである。 一方では、スポーツが盛んになっていった。 最初は個人同士、グループ同士が競い合う程度だったが、やがては国同士で争うようになっていった。競技を見ている人達も熱狂していった。 そんな中、とある者が提案してきた。世界全体で国同士で競い合ってはどうかと。 それはすなわち、オリンピックである。 人類の過去すなわち歴史を調べている人達により色々判明していった。 かつてのいわゆるギリシャ時代にオリンピックという名で競技会が行なわれていた。 その後、人類の大文明の時代に世界をまたにかけたスポーツの祭典が行なわれていて、それはかつての頃にあったのをなぞらえたオリンピックという名称であった。 そして今度行なわれるスポーツ競技会はすなわち3度目のオリンピックということである。それは世界中の人達に受け入れられ、数年に1度、大勢の者達が熱狂していった。
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