プロローグ

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プロローグ

 あの満月が欲しかった。  切り裂いてでも、オレの物にしたかった。   灼熱の太陽。乾いた空気。砂漠の熱風。   刀に必死に手を伸ばす。   だが……砂のように零れ落ちて、もう掴めなかった。
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