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「マンガ家デビューおめでとう!」 22歳になった甥っ子がマンガ家デビューを果たしたのだ! マンガはまだ出版していないが、今少年誌でコンテストに受賞したものを連載する話があるらしく、甥っ子のマンガを手に取る日も近いだろう。 「叔父さんのおかげだよ。」 「ん?俺は何もしていないぞ。 全部お前の努力の成果だろう。」 甥っ子は首を振って 「いや、俺がマンガ家目指したの叔父さんの影響だし。」 「はぁ!?」 「叔父さん、学生の時からめちゃくちゃ絵上手かったじゃん。俺子どもの時すげー感動して叔父さんの絵真似て、たくさん練習したんだよね。」 俺は苦笑いしつつ、甥っ子の話を聞く。 俺なんかの絵でも、子どもの時の甥っ子にとっては凄かったのだろうか。 そういえば、甥っ子にせがまれてよくヒーローものの絵を一緒に描いて遊んでいたな。 「叔父さんは、いつだって俺の目標だし!」 「俺はマンガ家にはなれなかったぞ」 「でも、俺の夢を応援してくれた!叔父さんがいなきゃ、マンガの専門学校にも行けなかったよ!」 目をキラキラ輝かせた甥っ子が言う。 「本当にありがとう叔父さん!!俺もっともっと頑張って有名になるから!」 「そっか。体を壊さない程度で頑張れよ。」 甥っ子の頭を撫でてやる。 マンガが好きでマンガ家を目指していたあの子はもういないけど、同じ目をした子がここにいる。 この子を応援できるのは、とても光栄だ。 「俺の分まで頑張れよ!」 「叔父さんの夢、託された!任せとけ!」 俺と甥っ子はハイタッチして笑い合った。 完
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