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「はいどうぞ、みんな。」
ノアは動物たちにえさを与える。
この動物の面倒を見る「世話係」は全面的にノアの仕事になっているからだ。
理由は二つ。
ノアが連れてきた動物だから彼女が責任者なのと、Vにはとても動物の面倒を見るだけの生活力がないからだ。
そうしてえさをやりながら、ノアは深いため息をついていた。
原因は、周りがあきれるような発明しかしないVにある。
「博士も、少しくらいマシな研究をしてほしいのに……。」
ボンヤリと独り言をもらして再びため息をつくノアの周りに、慰めるように動物が集まる。
世話をしてくれるノアに恩を感じているのか、それとも動物にも美人がわかるのかは謎だが。
「さて、博士がちゃんと発明しているか、そろそろ抜き打ちの監視に行かないと……。仲良くしててね、みんな。」
言われなくても普段から仲良くしている獣一同に声を掛け、ノアは研究室へとむかった。
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