やり直し

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『不正解!』  という言葉とともに、目の前にいたはずの彼女が消えて、俺は真夜中にパジャマ姿のまま、隣の家の焼け跡に立ち尽くしていた。  えっ? 確かに止められたはずなのに…………。    だけど、もう二度と時は戻らずに、そのまま九月十一日を迎え、遥香はいなくなってしまった。  いったい何が正解だったのか、俺の中では永遠に謎のままだ。    だけど、俺の中にはなぜだか精一杯のことはやったような、そんな自己満足があった。  あのまま、「じゃあ、死ねば?」という言葉で終わっていたら……。  そう思うと、あのやり直しは俺のためにあったのかもしれない。 【了】
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