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第2話 代官 田代甚平の悪事 2
奉公に来た町娘の お丁(おてい)に嫌がらせをし、手込めにしようとして歯向かわれた・・代官 田代甚平は、
お丁と その恋仲の清次を斬っただけで無く、
他にも 年貢や町民の税を納めない 貧しい家庭から年頃の娘を奉公にと差し出させ、
しばらく もて遊んで 飽きると、
遠方の遊郭に売り飛ばした!
その手筈を買って出たのが・・油問屋の菜種屋である。
田代と菜種屋の主 : 藤兵衛は結託して町娘を遊郭に売り飛ばし、大金を得ていた!
そして、遊郭に売られるのが嫌で、逃げ出す町娘を 見せしめの為に 酷い拷問にあわせた!
田代と同じく、菜種屋の主 : 藤兵衛も遊郭に売り飛ばす直前の娘を力付くでワガモノにした!
「田代様、世の中 力にものを言わせて何でも できるもので ございますな!」
田代
「藤兵衛よ、お前も 相当のワルじゃのう!
ワシの力にあやかって・・
儲けるのは お前ばかりじゃ! 」
藤兵衛
「田代様、ですから こうして黄金色の大判 小判を このように 田代様のもとへ・・・
さぞかし 田代様の倉の中は 小判で黄金色に輝いている事でありましょう! 」
田代
「藤兵衛!おまえ、見たのか?
はは、これは参った! ハッハッハ!」
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田代
「 んっ!誰じゃ!そこにおるのは?」
お悠(おゆう)
「この世に悪の栄えた試し無し!
年端もいかぬ 町娘達を 騙して奉公させ・・・
己が飽きたら遊郭行きだ・・・
いくら地獄の閻魔様が許そうとも・・・
この お悠にあったが百年目!
いままでの悪事のツケを全て払って貰うからな!
さあ!悪代官 田代! 菜種屋 藤兵衛!
どちらが先に あの世へ行きてえんだ!
覚悟しやがれ!」
ブス!
藤兵衛
「うう~!良い思いは……続かぬものじゃ…!」
バタン!
ブシュッ!
田代
「あっ!くう~!まさか このような女ごときに ワシが~!」
バタン!
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この世に悪の栄えた試し無し!
浮かばれぬ魂に・・・
南無阿弥陀仏! ( ̄∇ ̄*)=/
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