第2話 代官 田代甚平の悪事 2

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ

第2話 代官 田代甚平の悪事 2

奉公に来た町娘の お丁(おてい)に嫌がらせをし、手込めにしようとして歯向かわれた・・代官 田代甚平は、 お丁と その恋仲の清次を斬っただけで無く、 他にも 年貢や町民の税を納めない 貧しい家庭から年頃の娘を奉公にと差し出させ、 しばらく もて遊んで 飽きると、 遠方の遊郭に売り飛ばした! その手筈を買って出たのが・・油問屋の菜種屋である。 田代と菜種屋の主 : 藤兵衛は結託して町娘を遊郭に売り飛ばし、大金を得ていた! そして、遊郭に売られるのが嫌で、逃げ出す町娘を 見せしめの為に 酷い拷問にあわせた! 田代と同じく、菜種屋の主 : 藤兵衛も遊郭に売り飛ばす直前の娘を力付くでワガモノにした! 「田代様、世の中 力にものを言わせて何でも できるもので ございますな!」 田代 「藤兵衛よ、お前も 相当のワルじゃのう!  ワシの力にあやかって・・ 儲けるのは お前ばかりじゃ! 」 藤兵衛 「田代様、ですから こうして黄金色の大判 小判を このように 田代様のもとへ・・・ さぞかし 田代様の倉の中は 小判で黄金色に輝いている事でありましょう! 」 田代 「藤兵衛!おまえ、見たのか? はは、これは参った! ハッハッハ!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 田代 「 んっ!誰じゃ!そこにおるのは?」 お悠(おゆう) 「この世に悪の栄えた試し無し! 年端もいかぬ 町娘達を 騙して奉公させ・・・ 己が飽きたら遊郭行きだ・・・ いくら地獄の閻魔様が許そうとも・・・ この お悠にあったが百年目! いままでの悪事のツケを全て払って貰うからな! さあ!悪代官 田代! 菜種屋 藤兵衛! どちらが先に あの世へ行きてえんだ! 覚悟しやがれ!」 ブス!  藤兵衛 「うう~!良い思いは……続かぬものじゃ…!」 バタン! ブシュッ!  田代 「あっ!くう~!まさか このような女ごときに ワシが~!」 バタン! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この世に悪の栄えた試し無し! 浮かばれぬ魂に・・・ 南無阿弥陀仏! ( ̄∇ ̄*)=/
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!