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第3話 恋仲の お悠と銀次
お悠は皆に感謝される良い事をしたはずなのだが、
なんとも……人を殺めるというのは 罪の思いから 逃れられない~~
ブルーな思いで町中を歩いていた。
そこへ、お悠の手を引いて 急に裏通りへと 走る男がいた!
お悠は てっきり自分に対する仇討ちだと思い、その男の溝落ちに指を差し込み あばら骨を折ろうとした!
その男は、すぐに お悠から離れて距離を取った!
お悠「銀ちゃん!……」
銀次「おっと! さすが お悠だな。危うく あばら骨を折られるところだったぜ!」
お悠「銀ちゃんったら!急に姿を消したと思ったら、また急に 現れて~☆
いくら公儀の隠密と言ったって 人使い荒くない~?
ねえ、そろそろ祝言挙げて夫婦(めおと)に なろうよ☆ 」
銀次「ああ、今度の仕事が一段落したらな!」
お悠「嬉しい☆ 」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
銀次は お悠の手を引いて、小走りで裏通りを抜けて行った。
着いた先は、薄暗い部屋だった。
お悠「ここは、銀ちゃんの部屋? 」
銀次「ああ。公儀の隠密は闇に隠れて行動しなきゃならねえ。
お悠! すまねえな☆ 」
銀次は お悠を引き寄せて抱きしめた☆
銀次「お悠、長い間待たせたな☆」
お悠は顔を何度も 銀次の顔に 擦り付けながら 短い逢瀬に享じた☆
お悠「銀ちゃん、大好き☆
待ってたの☆ 私ずっと待っていたの☆」
銀次と お悠は 人目をはばかること無く……
二人は朝まで 半年ぶりの逢瀬を楽しんだ☆
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ある時は、無慈悲に悪者を成敗する お悠だが・・・
今日ばかりは・・女の悦びに浸っていた☆
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