第4話 隠密になった お悠

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第4話 隠密になった お悠

お悠はフリーの仕事人だが、 今回は 銀次 から 「 隠密の仕事を手伝ってくれ!」 と 依頼があった。 仕事の内容は・・・ 外様大名の 坂下藩(仮名)城主 坂下 左右衛門(仮名)が 幕府に謀反を企て 「 来月三日に兵を上げて江戸城に進軍する!」 という未確認情報を得た為、 その真意を確認して公儀に報告。 場合によっては その中心的な人物を闇に葬る! という仕事であった。 銀次と お悠は 上手く江戸の坂下藩邸に 忍び込み、 城主 坂下左右衛門と 家老 松山富三郎の話を天井裏から盗み聞きしていた。 城主 坂下 「家老 松山、どうじゃ!この度の江戸への進軍は? 」 家老 松山 「殿!そうでござりますな、 勝ち目は五分と五分! なんと言っても 幕府に対する謀反は厳罰! 周りの外様大名も 冷ややかな対応と推測されまする。 」 ~~~~~~~~~~~~~~~ 銀次は 事の重大性を確信し、お悠に 目配せした☆ お悠は 銀次が急に 目配せしたので 驚いて小柄(短刀)の飾りを下に 落としてしまった! 城主 坂下 「誰じゃ!ネズミ(侵入者)か! ええい!出逢え!皆の者、出逢え! 」 家老 松山 「幕府の犬か!切り捨てい! 構わぬ!切り捨ててしまえ!」 銀次と お悠は 強かった! ほとんどの家来を しかも峰打ちで やっつけてしまった! そして公儀の隠密達も集まって来た! 隠密のリーダー 「坂下藩 城主 坂下左右衛門!  並びに 家老 松山富三郎!  幕府転覆の大罪! 許しがたい!  ゆえに切腹を申し付ける!  私は幕府 公儀隠密 松平孝信である!  引っ立てい! 」 リーダー 「 お悠、この度の働き・・大義であった!  役目が早く終わったゆえ、 銀次には しばらく暇をとらせる! とくと新婚生活を楽しむが良い。  おめでとう。」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 銀次と お悠は 共に伊勢参りに出掛けた。 銀次 「お悠!おめえの あの時 小柄の飾りを落とした時は 俺も肝を冷やしたぜ! しかし、おめえが あんなに強くなってたなんて驚いたぜ! 」 お悠 「ははは。あたいは いつも一人で戦って来たんだ! あんたさえ いなけりゃ・・・もう百人だって倒せたものを! 」 お悠が伊勢参りの路上で、何かの拍子で石につまづき、前に倒れそうになった! 銀次は 素早く お悠を抱き抱えて お悠は事なきを得た。 お悠 「やっぱり・・・あたいは アンタがいないと ダメだね☆ 」 お悠は しおらしく銀次の肩に手を掛けて抱きついた☆ 銀次 「お悠☆おめえ・・・」 お悠 「銀ちゃん☆・・・」 大衆 「おう おう。見せつけてくれるねえ。 あんたら、新婚かい? 良いねえ、若い衆は☆」 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 人生 苦あらば楽あり☆ 銀次と お悠の 新婚生活も始まったばかり☆
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