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第5話
翌日。
今日は制服を着てみようと思います…!
まだ着てなかったからね。
「ひーくん知ってた?ウチ私立だけど、制服のアレンジ自由なんだよ?」
華江くんは、ウキウキしたように言った。
あ、昨日の夜にお互い名前で呼ぼうってなりました!(華江くんはあだ名だけど)
「そうなんだ〜、でも僕は普通でいいかな」
「そうなの?ぼっくっは〜♪ピンクのセーター!」
「うん、似合ってるよ華江くん!」
「えへ、そ〜お〜?」
華江くんはクルクルと回ってみせた。
やっぱダンス専攻なだけあって、上手いなぁ〜
「うーん、やっぱひーくんも何か着よ!僕が選んだげる!」
「ええっ!い、いいよ…!」
「だーめ!んー、あ!このカーディガンいいじゃん!」
と言って、華江くんは黒いカーディガンを取り出した。
左腕の所に、赤い輪っかみたいなラインが2本入ってる。
「着てみ着てみ!」
「う、うん」
着ていたブレザーを脱いで、カーディガンを着た。
あ、ちょっと大きい…ダボッとしてる。
「ど、どうかな…?」
「……」
「…?あれ、華江くん?」
「うん、ナイス萌え袖!(似合ってるよ!)」←
「も、萌え…?ありがとう…?」
華江くん、どうしたのかな?
「うん、それ着なよ!髪の色と目の色と合うし」
「確かに…うん!これ着る」
2人で笑いあってると、部屋のドアがノックされた。
誰だろう…?
「お、来た来た。待ってて!」
華江くんはドアへ走っていくと、ガチャリと開けた。
「やっほーたかちゃん!」
「おー、ってなんだそのセーター…」
「なぁに?かわいいでしょ!」
華江くんの友だちかな?
部屋に入ってきたのは、金髪にピアスの人。
ふ、不良だ…!
「紹介するね!僕の幼馴染みの冴場貴世(さえば たかせ)。不良に見えるけど、意外と優しいよ!」
「一言余計なんだよ、ハナ」
「ヒューゥ(口笛)」←
華江くんの、幼馴染みかぁ…
強そう
「よ、よろしくお願いします…あ、深山尋衣です」
「おう、ハナから聞いてる。よろしくな」
ほんとだ…優しい
ていうか、冴場くんもイケメンだ。
「つーかこの散らかし具合…お前ファッションショーやるなら片付けながらしろよ」
「ごめんねママ…」←
「誰がだコラぶっ飛ばすぞ」←
「…ふふっ」
面白い2人だな〜。
「…ね?可愛いでしょ、ひーくん」
「……確かに」
「?どうかしたの?2人とも」
「ううん!妖精がいたの!」←
「アホか」
その後も、ファッションショーは続いた。
冴場くんも巻き込んでしまった。
ごめんなさい(土下座)
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