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2!も~うい~くつ寝~ると、クリスマス~♬
「というわけで、間もなくクリスマスだ!」
ノアが持ってきた夕食を研究室で食べながら、Vが宣言する。
ノアはVに大切なことを教えようと思ったが、嬉しそうなVの表情を見てやめた。
「いつもは研究三昧でイベントを楽しむこともなかったので、今年のクリスマスは、久しぶりに超豪華にしようと思う!ノアにもたくさんプレゼントをあげよう!」
「……あの、お金はあるんですか?」
次の瞬間、Vが固まった。
「……………………まあ、何とかしよう。」
「具体的にどうするんですか?」
「例えば、博士という立場を利用して何かの道具を作るとか。」
自信なさげにつぶやくV。
しかし、その目がキラリと光った。
「そうだ!道具をつくればいいんだ!」
ノアは、こういう目をしている時のVは危ないVだと知っている。
「そうだな、四次元ポケットをつくればプレゼントなんていくらでもでてくるぞ!」
今までで一番危なくなっている。
直感で、ノアはそう感じた。
「プレゼントを自動でつくる機械っていうのもあるぞ。よし、今日からまた研究を始めよう!ノアは終るまで入ってこないように。」
食事をほったらかしにして、机に向かうV。
引き出しから{研究中 入るな}の看板を出し、ドアに掛ける。
「さあ、そういうわけだから、ノアもすぐ出ていきなさい。」
看板を指さして、Vが言う。
反論しようとしたノアは何を言っても無駄だと思い、黙って部屋を出た。
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