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3!とうとうVは道具を完成させた!
「さあ、もういいよ!入っておいで!」
Vが研究室にこもってから七日後。
元気のいいVの声に、ノアは部屋に足を踏み入れる。
すると、パーン!とクラッカーが鳴った。
「めりぃ、くりすます!」
思いっきり平仮名でそう言って、満面の笑みを浮かべるV。
「さあ、これが四次元ポケットだ!」
やたら大きい、ポケットというより袋と言ったほうが似合うような布を引っ張り出してくるV。
縫い目が荒いがこの大きさなら確かに何でも入るだろうなと、ノアは思った。
「てってれー!ノアへのくりすますぷれぜんとぉー!」
ドラ〇モンの口調でそう言ってパンパンになった巨大な袋の中に入っていくV。
ついこの間までは「プレゼント」をカタカナで言えていたのに、連日の研究のせいか平仮名に退化してしまっている。
しばらく袋の中で、ガサゴソという音だけが響く。
三分後、
「てってれー!ノアへのくりすますぷれぜんとぉー!」
さっきと同じセリフを言いながら、Vが箱を持って袋からはいだしてきた。
金紙で包まれた箱には、ピンクのリボンがかかっている。
「……ありがとうございます。」
箱を受け取るノア。
包装を解き、ふたを開けてみる。
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