第1話 プロローグ

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第1話 プロローグ

高円寺 貴子は 真っ赤なスポーツカーを運転して家から都内のオフィスへ向かった。 当時 ハイカラなミニスカートを履き、コンバーチブル(オープンカー)から長い髪を なびかせている。 その 真っ赤なスポーツカーの 直ぐ後からは 護衛の黒のメルセデスベンツが 続く。 「お嬢様~そんなに飛ばすと危のうございますよ〜☆」 そして、今日はオフィス経由で東都第二銀行の役員会議に出席する。 ………………………… 貴子「大幅な改革が必要だわね。 頭取! これからの人事移動は どうするの?…… 」 役員の中には 貴子の素性を知らずに、 《この姉ちゃん…一体何者だよ? 頭取を前に 失礼じゃん☆ 》と思う者もいた☆ そこで、 「わたくし高円寺 貴子で ございます。 学歴はアメリカ合衆国 ハーバード大学、 大学院 博士課程修了で ございます。 経済学のエキスパートで ございますわ☆ 今日は【四谷】グループ会長の父から 東都第二銀行 役員会議への経営指導を委託されて参りました。 これがお墨付きです。 この銀行は金融庁の天下り先として、労せずに資金運用をしてきたようです。 しかし、これからは そのような子供だましは通用しません。 健全な銀行の体質に改善していかなければ…明日が ありません。 頭取、これが 私が 考えた人事案です。 力無き者は初心に戻って 不断の努力を! 知恵ある者には 大きなチャンスを! 若い力の集結が重要です。 それから不正、横領、着服の疑いのある 部長クラスの者が3名います。 この者には徹底した調査、そして厳罰を願います。 以上で わたくしの指導を終わります☆ 」 ……………………………… 駐車場で貴子の車にイタズラをする者がいた。 なんと ブレーキオイルを 抜いているではないか! そうとは知らずに 貴子は その真っ赤なスポーツカーを運転する。 さあ、貴子の運命は いかに〜☆
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